14回転職した父と共に生きた母

こんにちは、このかです。今日も一日お疲れ様です。

新しい一年が始まりましたね〜。

いつもお正月はのんびり起きてのんびり年始の挨拶に出かけているのですが、今年の元旦は朝5時に起きて初詣に行き、大晦日の日から作っていた「とうめし」(ほうじ茶で炊いたご飯の上に一晩煮込んだ大きな豆腐、さつま揚げ、卵をたれと一緒に乗っけて食べる料理)を食べてから挨拶に向かうという、私にしてはいつもより行動的なお正月を過ごしました。

小さな事ですがこんな感じで少しでも行動出来る年になったらいいなあと思います。

今年もお互いの実家に年始の挨拶に行ったのですが、両親の顔を見て先日びっくりする話をされたことを思い出したので、今回はそれについて書いてみようと思います。

実父はなんと転職回数14回!?

母には夫が公務員から転職したいと言っていることは相談済みです。

もう両親も高齢なので転職後しばらくしてから話す方が余計な心配をかけないのは分かっていますが、身近な人の意見が聞きたかったので相談していました。

つまり夫が転職したいと知っている状態なのですが、

「そういえばこないだお父さんと、どこの会社にいたか思い出しながら紙に書いてみたら思ってたより多くてね。何回くらいしてたと思う?なんと14回もしてたのよ〜」

と教えてくれたのです。それを聞いてびっくり!!

何回か転職したことは前から知っていたし、夫のことを相談した時も「お父さんも何回も転職したからホント大変だったのよ。無職の期間もあったし、転職しても前の方が全然良かったこともあったし、転職のたびにお給料下がるし退職金もないから」と聞いてはいたのですが、14回もしていたなんて聞いてません。

というか絶対大変だっただろうに母も覚えていないものなのか?ということにも驚きでした。

なぜそんなに転職しているのかというと…

正社員を転々としているうちに正社員で採用してもらえなくなり、派遣になった後は雇用が有期になったことで雇用期間が終わるごとに新しい雇用先を見つけての繰り返しとなってそれから一気に回数が増えたそうです。

勤め先を書き出した紙を見てみると、コンクリート会社、小売業、製鉄会社、銀行、書籍会社、クレジット会社、電子部品メーカー、警備会社など書いてあり、ジャンルの幅すごいなーと思ったのですが、このような会社のシステム関連の欠員募集にその都度応募していたそうです。

なので良い悪いはともかく、何か1つでも技術があれば何回でも転職出来るもんなんだなあと思いました。

転職を受け入れた母の気持ちと14回転職した父の感想

私は夫の転職が1回目でも不安に押しつぶされそうになっていたので、14回も転職する父と一緒にいた母って一体どんな気持ちだったのか聞かずにいられませんでした。

すると「嫌だと言っても本人が行けないなら転職するしかないからねえ。なるようになるっていうか、なるようにするしかないっていうか。でも14回も転職してるとはねえ」と笑って言っていました。

確かになるようになるというのはよく聞くけど、ただその言葉を知っているのと自分の中で受け止められているって全然違うと思うんですよね。

頭では分かっていても一向に飲み込めない私と、腹をくくれた母は全然違う場所にいるなと感じました。

最初から腹をくくれていたわけではないと思うけど、何度か転職を受け入れているうちにそこまでの境地までたどり着いたのかもしれません。

そして父にも「14回転職した感想は?もっと踏ん張れば良かったとか後悔はあるものなの?」と聞いてみると、「いろいろ行けて楽しかった」と宣っておりました。

自分が当時の母の立場だったらブチギレてたと思いますが、ここまで来れば怒りを通り越してただただ呆れるだけです。

話は違えどこういうことってありますよね。

心配する親と呑気な子供とか、片方はすごく心配しているのにもう片方はまるで悩んでいなくて、散々心配かけた挙句最後はなんとかなるみたいなパターン。

こっちはただただ心配して不安になって本当に迷惑だと私なら思ってしまうけれど、実際は勝手にこちらが心配しているだけでもともと呑気な子供や私の父側にはちゃんとポテンシャルがあってそれを信じられない私側に問題があるのかなとも思います。

実際母は何があっても子供は育てなければいけないと父に叩き込んでいたので、大学にも行かせてもらって結婚して幸せに生きている今の私がいます。

14回転職したのは子供を育てるために必死に仕事を続けてくれたということ。

そしてそんな状況の不安などを私にぶつけることがなかったこと。

14回転職しても年金はしっかり払ってきたり、70歳過ぎてもパートですが両親ともに仕事をしていること。

なんか本当にすごいなーと思ったのと、私も頑張らないとなあという気持ちになりました。

私も受け止めて生きていけるようになりたい

理想の人生はあるけれどそれ通りに行くとは限らない。むしろその通りにいかないことの方が多いですよね。

自分一人の事さえ思い通りにならないし、関わる人の分だけ何かしら影響を受けるとなればなおさらです。

自分の理想の波とは違う波がきて飲み込まれないよう必死にあがらうよりも、受け入れて流されてみるとまた思ってみなかった別の場所に辿り着き、また違う考えに思い至るかもしれません。

こんなにブログに吐き出しているのにも関わらず受け入れるのが怖い私ですが、こうやって悩んで悩んで進むのは人間らしく生きていると思うことにして今年一年も頑張りたいなと思います。

このブログを訪れて下さった方にも幸多い一年になりますように。

それでは、また!