こんにちは、このかです。今日も一日お疲れ様です。
皆さん、「境界立ち会い」ってご存知ですか?
私は今まで聞いたこともない言葉で、ある日突然母から相談されたのですが何のことか全然分かりませんでした。
私の両親や私のように知らない人でも、ある日突然お願いの手紙が届いて関わることもあるかもしれないので、今日は体験談を書いてみたいと思います。
ある日突然境界立ち会いのお願いという手紙が届いた
この話はある日突然実家に一通の手紙が届いたことから始まりました。
内容は「境界確認をしたいので、お手数ですが指定する電話番号に連絡下さい」というもので、中には所有している土地の近所の地図と図面が一緒に同封されていました。
その土地は両親が購入したものではなく譲り受けたもので、今現在両親は別の場所に賃貸に住んでおり持ち家を持った事がなかったので、すぐ話の内容が分からず高齢の両親はこう思ったそうです。
・手紙には住所は書いてあるが会社名が入っていない。
・差出人は土地家屋調査士だけど、土地家屋調査士なんて聞いた事がない。
・土地には既に境界の印があるはずなのに、何故今更立ち合いが必要なのか?
・何故お願いなのにこちらから電話をかけないといけないのか?
と、いろいろ疑問がわいて詐欺かな?と心配した母から私に連絡が来たのです。
実際届いた手紙を見せてもらったのですが、会社名は図面の下に小さく書いてあったり、境界確認が必要な理由が書いてなかったり、説明が不十分で両親のようなパターンの所有者はちょっと困惑するよなあと思いました。
私も土地を売買した経験がなく知識もなかったので、これを機にいろいろ調べてみる事になりました。
境界立ち会いとは何なのか
まず境界立ち会いとは何かというと、
「自分が土地を売る時・または自分の持っている土地に接している近所の方が土地を売る時に、どこまでが自分の土地なのか明確にするための作業」
のことです。
当事者だけで確認すると認識違いがあった場合争いに発展することもあるので、当事者に加えて専門家の土地家屋調査士の方と一緒に「ここまでが〇〇さんの土地でここからは△△さんの土地ですね」ということを確認します。
土地の図面と一緒に手紙が来たので言いたいことは分かりましたが、土地家屋調査士という専門職の方がいるのは私も知りませんでした。
初めて知った職業ですが、現場確認が必要ということはAIに取られづらい仕事なのかな〜すごいななんて思いました。
とはいえ詐欺の可能性を消すために、手紙の送り主が本当にその市町村に登録されている土地家屋調査士なのか市の登録ページで確認を行いました。
資格のいる専門職は何かしらの形で確認出来る事が多いので、これで正式な依頼の手紙という事が分かりました。
何ぜこちらから電話する必要があるのか?
母が詐欺?と思った理由はこの疑問もあったからです。
この手紙を書くための住所は分かっているなら電話番号も分かるんじゃないの?高齢だから直接話して騙そうとしてるのかな?というのが気になったそうです。
これは私が以前「最近の詐欺は複雑で難しい事も言われるんだって。分からないまま言いくるめられる事もあるらしいから、疑問に思ったらまず私に言って。調べるから」と言ったのを覚えていてくれたようです。
私も全く知らない事だけど(笑)覚えてくれてて嬉しい(o^^o)
ですがこの疑問の理由は、土地の登記簿で該当の土地の所有者や所有者の住所は分かっても、電話番号までは分からないことが多いからというのが答えのようです。
なので土地家屋調査士の方から電話したくても住所しか分からないので電話するよう依頼されたのでしょう。
私の実家のように該当の土地に所有者が住んでいないと、直接訪問して依頼という手段が取れないので、このように突然手紙が来る可能性があります。
登記もされていて境界の印があるはずなのに何故必要??
次に分からない事は、「ちゃんと登記もしているし、境界の印があるはずなのに何故確認が必要なのか?」という事です。
これは手紙にまずは土地家屋調査士の方に電話するように書いてあったので、父が電話した時に聞いたそうなのですが明確な回答がなく、再度電話しますという事に。
対応した方が駆け出しなのかな???よく聞かれそうな質問だけど…
自分で土地を購入した人は常識なのかもしれませんが、別紙によくある質問とかで説明を入れておいてくれると両親のようなパターンの人でも理解出来るのになあと正直思ってしまいました。
とはいえこちらとしては当然の疑問だけど、土地を譲りうけそこに住んでいないというのはあまり多くないのかもしれません。
それならしょうがないと自分で土地家屋調査士の方が書いた記事やYouTubeを調べると、家を売る時には境界の再確認が必須ということが分かりました。
その理由は、
・境界を示す杭が壊れていたり、見当たらなくなっていたり、地震等でずれていたり
・工事でずれた杭をよく確認しないまま適当に戻されてしまったり
・隣の人が勝手に杭の位置をずらしていたり
・塀など境界のようなものがあっても、境界通りに作られていなかったり
・所有者同士の話し合いだけで、登記と違うように土地を使用していたり
と再度確認すると今の土地の所有者の認識とズレている事が多いようなのです。
なので元々持っている所有者とその土地と接する土地を買う新しい隣の所有者の間にトラブルが起こらないよう、土地を売るときは境界を再確認しましょうと決められているそうです。
その話を夫にしたら、確かに国から土地の境界の再確認を進めていくよう指導は入っていると。
土地家屋調査士でもなく、市役所勤務の夫が知っている事に驚いたのですが、今の部署が市の開発業務関連でどのように土地を有効活用するか等で少しだけ関わりがあるとのこと。
新興住宅地は今の法律や測量方法で区画分けが比較的しっかりされているけれど、昔はかなり適当にやっていたからいろいろ問題になるみたいだよと教えてくれました。
該当の土地に住んでいればすぐに終わる話だが…
一つの記事にまとめようと思ったのですが意外と長くなりそうなので、また次回境界立ち会いは断れないのか、立ち会うメリット、実家は結局どうしたのかについて書いてみたいと思います。
住んでいる土地の周囲の方からの依頼だったらすぐに終わらせたいところですが、私の実家の場合は飛行機でいく距離かつ両親ともに仕事しているので、時間もお金の都合もつける必要があるのです。
今の家は賃貸なので持っている土地に住めばいいんでしょうが、高齢で今の住居は娘の私とも近く気に入ってしまっているので難しいですね。
まあこういう事がないとずっと知らないままだったので、一つ賢くなったと前向きに思う事にします(o^^o)
それでは、また!