こんにちは、このかです。今日も一日お疲れ様です。
前回実家に境界立ち会い依頼の手紙が届いたという記事を書きました。https://www.konokablog.com/kyoukaitachiai/
前回は境界立ち会いとは何かについて書きましたが、今回は境界立ち会いは断れないのか、立ち会うメリット、どのパターンでも注意しておきたいことについて書いてみたいと思います。
断ることは出来るのか?協力した方がいい理由
境界立ち会いが何か分かったのは良いものの、今回の場合はその土地まで行くのに飛行機の距離。
さらに両親は仕事もしているので、立ち会うには時間とお金の都合をつけなければいけません。
とこの時頭によぎるのが、
“そこまでして行く必要ある?断ることは出来ないの?”
ということです。
そもそも今回は隣の人が土地を売るのに必要だからと立ち会いを依頼されただけで、両親が必要だと思ってする訳ではありません。
ですが答えとしては、
“断ることも出来るが、自分の為にもなるので可能であれば立ち会う方が良い”
となるようです。
その理由は、
・自分も土地の所有者である以上、境界を把握しておくことは大事なことだから。
・今回は依頼された側でも、今後自分が必要になる場合もあるから。
・依頼された側なら、こちらはお金をかけずに境界の正式な書類(筆界確認書)が手に入るから。
となります。
境界を確認するという行為は法律行為にあたる(=法律上の権利や義務の取得や喪失を発生させる)くらいの大きな意味を持つ事なのだそうです。
つまり相手都合であっても自分の土地の管理・維持に重要なことなので立ち会う方がいい、そういう結論になるようです。
協力はしたいけど、いろいろ事情がある場合はどうする?
・仕事が忙しく指定された日時は厳しい。
・遠方でその為だけに多額の交通費をかけるのは負担が大きい。
・依頼してきた側と近所トラブルがあって相手優位の条件ばかりのみたくない。
など協力を拒むつもりはないけれど、依頼をすぐに快諾できないパターンもあると思います。
ですがそれは土地家屋調査士の人もいろいろ経験されて分かっているので、こちらの現状を土地家屋調査士に相談してみるのが一番でしょう。
そうすることで依頼した側とこちらの現状を調整した代替案を出してくれるか、境界立ち合いが難しければ他の方法で土地を売る方向に進めるかになるはずです。
依頼した側も境界立ち合いしてもらうのが土地を売るのに一番スムーズな方法なので、日時の希望を聞いたり、気持ち交通費の負担を申し出てくれたりするケースもあるようです。
なので、協力はしたいがという姿勢を見せつつ「仕事でなかなか休みを取れなくて」、「交通費の負担が大きくて」など伝えてみるのは全然ありだと思います。
また今回都合がつかなくても安易に確認書に判子を押さない限りは、依頼された側に大きなデメリットが残るわけでもありません。
自分が必要になった時はまた新しい所有者と確認すればいいだけですし、隣の家が複数軒あるなら立ち合いが1ヶ所減ったとしても土地家屋調査士に依頼する費用はそんなに変わらないのではないかと思います。
いずれにせよ、担当している土地家屋調査士さんに相談するのが一番だということになります。
どんな場合でも安易にハンコを押すのはダメ
ちなみに“忙しいし面倒だから、ちゃんと測量してもらえればそれでいい”と、
・図面だけ送ってもらって確認書類に判子を押したり
・代理の家族、こちらも代理の土地家屋調査士を用意して自分は確認書類に判子を押すだけ
などそういう方法で終わらせる方もいるようですが、これは危険だそうです。
何故なら昔の測量はいい加減、登記もいい加減、打ってある境界の印も見つからない、所有している人の認識もずれているなんてことはままあるからです。
昔の測量図がきちんと残っておらずこちらの主張もなければ、相手の言い分で境界が決まってしまうなんてことも起こり得ます。
つまり自分の土地=資産が減ってしまう可能性が大いにあるのです。
流石に自分の土地に対してそんな適当な人いないだろうと思うかもしれませんが、
今回の両親の場合も遠方だと分かっているからか“測量した図面だけで確認の判子をもらえるか”と打診があったようです。
依頼者も土地家屋調査士の方もそれで済めばラッキーですからね。
父は現地を見てもないのにハンコを押すのはトラブルのもとになるから出来ないと断ったそうなのですが、それに対しての返事がまだ来ていません。
会社名もきちんと書いていないし、説明不足だし、図面だけでハンコを促してくるし…こちらとしてはあまり信用出来ない土地家屋調査士さんだなと思ってしまいます。
このように譲り受けたような土地でよく分かっていない人に対して図面を送って、さも当然のようにハンコを催促されると押してしまう人がいるかもしれないので、ここは要注意です。
また自身が立ち合いしても納得できない場合もハンコを押してはいけません。後で後悔しないように納得できるよう説明を求めることも大切です。
それと同じくらい可能な範囲で自分でも法務局で手に入る地積測量図や昔のものでも良いので測量のを用意しておくことも大切だそうです。
納得できない場合、自己主張する根拠になるからです。
自分が売る側になった時には同じことが必要になる
私の両親は自分で土地を買ったり売ったりした事がなかったので、今回分からない事だらけでしたが今後土地を手放す時には同じ事が必要になるというのが事前に分かって良かったと言っていました。
すぐには売れないとは分かっていても、こういうところに地味に時間がかかるんですね。一気に解決しようとするのは大変なので、こちらも少しずつ進めていきたいものです。
今は土地家屋調査士の方にこちらの現状を伝えて回答待ちなので、また返事が返ってきたら体験談を投稿したいと思います。
それでは、また!